家計の中でも大きな割合を占める「家賃」。
家賃が高くても良い物件に住むべきか、それとも家賃は安い方が良いのかと悩んでしまいます。
家賃に対しての考え方は人それぞれ。
単身赴任、ファミリー層、独身の社会人でも家賃に対する考え方は違うはずです。
いずれにしても節約を考えるなら家賃は極力抑えるべきですが、家賃を極端に下げてしまうとリスクを伴い、かえって無駄な出費が増えてしまう可能性があることも知っておくべきでしょう。
家賃が高いということはそれなりにメリットも大きいということ。
収入の範囲内に収めることは大切ですが、多少家賃が高くても住んでからの満足度は高いと思います。
物件選びの参考にしてください。
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家賃が高くても好条件の物件に住むほうが良い?家賃が高い部屋に住むメリット
「家計を節約するなら固定費の見直しから」、よく聞く言葉です。
支出の中でも金額が大きい家賃を抑えることで、家計節約の効果が期待できるという意味ですが、家賃が高い物件に住むメリットはあります。
アクセスしやすい
家賃が高い物件の多くは、都市部だったり駅近物件がほとんど。雨の日など悪天候の場合、駅から遠いマンションでは移動するだけでもかなりの労力を使います。
アクセスしやすい、これも大きなメリットではないでしょうか。
治安がいい
家賃が高い物件はセキュリティ対策がしっかりされているので、空き巣被害も少なく安心です。収入が高い人が集まる点でも治安は良いと言えます。
無駄な出費が少ない
また、都市部にあるような家賃が高い物件は部屋の作りも狭いので、物理的に物を置くスペースもなくなり、結果的に無駄な買い物を防ぐことに繋がります。
無駄な出費といえば、掃除費用もそうです。
安く築年数が古いマンションはカビも生えやすいので、掃除に必要な出費も必要になりますが、家賃が高くても綺麗なマンションであればカビの心配も少なく済みます。
家賃が高くても気に入った部屋なら寛げる
部屋に寝に帰るだけなら別ですが、平日の夜も休日も家にいる機会が多いのであれば、家賃が高くても気に入った部屋の方が快適に過ごすことができます。
運気を向上させたい昇進したいなど前向きな引っ越しなら、家賃が高くてもクリアできる
家賃が高い部屋にあえて住むことで自分を追い込み、家賃を払えるだけの収入を得ようと努力するため結果的に売れるということですが、これは何も芸人に限って言えることではなく、一般人にも同じことが言えると思います。
収入が減った時や節約したい時、家賃を抑えるのが最も効果的ではありますが、家賃を抑えることだけ考えて、グレードを極端に下げた部屋に住むとどうでしょうか。
気分も落ち込み、ますます運気が下がってしまいます。
収入を度外視した家賃に住むのは避けるべきですが、多少家賃が高いなと感じても、気分良く過ごせる部屋の方が体の疲れも取れますし、それが仕事にも影響して結果的にプラスになると思います。
家計を見直すポイント
何も家賃だけではありません。
入ったまま放置している保険やスマホなど、いくらでも節約するポイントはあります。
多少家賃が高くても住みやすい部屋がいい?家賃をケチってしまうリスク
節約効果が高い家賃ですが、節約しすぎも注意が必要です。家賃をケチってしまうとあらゆるリスクが想定されます。
虫の侵入が多い
ゴキブリはもちろん、部屋の隙間から小さい虫が侵入しやすいため、特に夏は虫対策が必須になります。
虫対策に必要なグッズを用意したり、その後始末もしなくてはなりませんが、家賃が高い造りがしっかりしている物件では虫の侵入が少ないため、虫に怯える必要もありません。
使いづらい間取り
同じワンルーム物件でも、家具が置きにくかったり、洗濯機置き場がベランダにあったり、変な場所に冷蔵庫置き場があるなど、使いづらい間取りの可能性があります。
退去後の掃除が甘い
通常はハウスクリーニング業者に掃除を依頼すべきところを、予算の関係から大家さんが簡単に掃除を行う程度で済ましている場合もあります。
壁紙もヤニで黄色いままだったり、古くカビ臭いエアコンのままだったり、掃除が甘いため住んでから苦労するかもしれません。
家賃だけに目を向けず、生活全般を見直すことも大切だと思います。
単身赴任者は家計負担を考えて家賃はなるべく抑えた方が賢明
これまで家賃が高い物件のメリットや住みやすさについて述べてきましたが、単身赴任者の家賃を考えた場合は、できるだけ自己負担は少なくした方がいいでしょう。
家賃は都内と地方都市とでは大きく違う
単身赴任は二重家計になり負担が大きいため、固定費である家賃を抑えることが一番手っ取り早い節約方法なのです。
単身赴任期間だけ住む仮住まいなので、通常の部屋選びとは違います。
部屋の広さを極力抑えたほうが掃除も楽に済みますし、平日は仕事で家にいないため、部屋選びで日当たりを気にする必要もありません。
ファミリー層もできるだけ家賃は抑えたほうがいいが、子育てしやすい環境かどうかも重視しよう
お子さんがいれば2LDK~4LDKの物件を希望すると思いますので、一人暮らしや夫婦2人暮らしの人よりも家賃は高くなります。
最近は痛ましい事件事故もニュースでよく目にしますので、子供の安全を考えたら、家賃が多少高くてもセキュルティ対策がしっかりした物件が望ましいのは確かです。
ただ、子供の成長と共に塾や習い事、スマホ代など支出が増えますし、教育費もある程度貯めておかなくてはなりませんので、ファミリー層であれば、セキュリティ面は考慮しつつも、やはり家賃はできるだけ抑えた方が賢明でしょう。
- 幼稚園や小学校の場所
- 子供が遊びやすい安全な公園
- 図書館や公民館
といった公共施設が近くにあるかどうか、周辺環境のリサーチも重要になります。近くに交番があるかどうかもポイントでしょう。
一人暮らしの独身者なら、家賃が多少高くても快適さを重視した方がいい理由
単身赴任者やファミリー層が家賃を抑えた方がいい理由は一つ、家計負担を考えてのことです。
単身赴任手当や家賃補助があっても他に生活費はかかりますので、予想以上にお金がかかりますし、子供の成長と共にかかる教育費を捻出しなくてはなりません。
家賃相場は収入の3割、理想は2.5割など意見が色々ありますが、独身で家計管理がしやすい面を考えれば、多少家賃が高いなと感じても住む価値はあるのではないでしょうか。
家賃が高い物件ほどセキュリティがしっかりしている
家賃を上げれば、オートロック付きやTVモニターフォン付き物件が増えるので、特に女性一人暮らしであれば、家賃を抑えて防犯面に不安が残る物件よりも、多少家賃が高くても防犯面がしっかりした物件の方が安心して住めるのではないでしょうか。築浅で綺麗な物件だと、友人や恋人も呼びやすいと思います。
家賃以外で見落としがちな物件選びの落とし穴
物件選びでポイントになる家賃ですが、家賃にばかり気を取られていると、住んでから後悔してしまうことがあります。
住民マナーの悪さ
内見の時にチェックしたいのが、共同スペース。
エントランスや駐車場、マンションの通路など、共同スペースが綺麗でルールが守られているかのチェックは必要です。トラブルを未然に防ぐことにも繋がります。
実際の部屋の広さと写真とのギャップ
部屋大きさが書面や写真では十分なように見えたのに、実際は全然違ったという話はよくあること。水回りや廊下なども部屋の面積に含まれるため、部屋の面積が書面上は広くても、実際に使えるリビングや部屋の広さは狭くなるのです。
部屋に不自然な出っ張りがあってもそこも含めて部屋の面積として表記されますので、部屋の広さは数字を見るだけでなく、実際に内見してチェックすることが大切でしょう。
クローゼットの扉
大きなクローゼットで収納も十分だと思ってても、扉が前に開くタイプの場合は要注意。扉の前に余計な物を置けないため、家具の配置に困ってしまうことがあります。
内見の際は扉の開き具合もチェックするといいでしょう。
角部屋は窓が多く日当たりも良いが家具の配置に困ることも
角部屋は日当たりが良く、自宅前を通る人がいないためプライバシーを確保しやすい一方で、窓が多いためソファやテレビの配置に困ってしまうことがあります。
背の高い家具を置きたくても、角部屋のメリットである窓を防いてしまうことになりますので、手持ちの家具が使えるかどうかも注意すべきでしょう。
家賃が多少高くても住む価値はあるが、生活費と照らし合わせて無理のない範囲内に収めることが条件
「後5000円出せばもっと良い条件の場所に住めるかも」と迷っているくらいなら、家賃が高い物件を選ぶ方が結果的に良い場合もあるということがおわかりいただけたでしょうか。
特に社会人独身の方は多少家賃が高いと感じても、自分への投資だと思って高い物件を選んでもいいと思います。
節約しようと家賃を大幅に下げてしまうと、かえって無駄な費用をかけてしまう可能性があることも知っておくと後悔しません。
家賃以外にも節約できる項目はありますので、バランスを考えてベストな物件を選びましょう。