転勤の辞令が出た場合、単身赴任にするか、それとも家族で引っ越すかで悩む時がきます。どちらの選択をするにしても、まずは単身赴任によってどのような問題点があるのかを知っておくことは必要だと思います。
問題点を知ることで不安は解消できますし、今から何を準備すべきかも把握しやすくなります。
単身赴任によって生じる問題はそれぞれの家庭の事情によっても異なりますが、私の経験も踏まえてよく起こる問題点について述べたいと思います。
ただ1つ言えることは、最初は不安でも夫婦で協力し合えばなんとかなるということ。
単身赴任によるデメリットは大きいですが、メリットもあるということを知っておきましょう。
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単身赴任の一番の問題点はやっぱりお金
金銭的な問題は避けられないと思います。
単身赴任は二重生活になる
いくら会社から手当が出るにしても金銭的な問題点は必ずでるでしょう。
男性が毎食自炊するとは考えにくいですし、お付き合いで飲み会も増えて交際費が高くなることも考えられます。
いつも渡しているお小遣い+数万円は必要になるでしょう。
また、赴任先の距離にもよりますが、帰省する際の交通費も馬鹿になりません。
一人暮らしの寂しさからパチンコにハマってしまう男性も多いですし、コンビニに寄る回数が増えたりするなど、当初予定していたお小遣いよりも出費が重なってしまうことも当然出てくるわけです。
子供が大きくなれば習い事といった教育費もかかってきますし、単身赴任による一番の問題点はやはりお金ではないでしょうか。
会社からいくら手当があるのかを元に、計算機片手に色々計算したものです。
単身赴任で訪れる問題点、夫の孤独
単身赴任生活は自由気ままです。
妻の監視もなく、お小遣いに限りはありますが、第二の独身生活を謳歌するといっても過言ではありません。
単身赴任が自由気ままなのは事実、その反面孤独が辛い人も多い
飲み会が好きで社交的な人と、普段から真面目で会社と自宅の往復のみの人とでは生活スタイルも違うのではないでしょうか。
また、単身赴任と独身者との大きな違いは、生活基盤が他にあるということです。
家族の生活もありますので、金銭的余裕と時間の余裕があれば別ですが、自分だけ遊び歩くことはほぼ不可能に近いといえます。
赴任先の職場の雰囲気もかなり影響する
交流が深くグループで飲み会をよく開く職場もあれば、まったくそういう交流をもたない職場もあるわけです。
配属先で歓迎会が開かれるかどうかも、職場の雰囲気によります。
単身赴任で職場以外にコミュニケーションと取る場があるかどうかといえば、ほぼないに等しいため、何もない職場に配属されてしまうと孤独感もより深まります。
何より孤独感を味わうのが休日
今までは家族と一緒に出掛けていたのが、今度は一人で過ごすことになります。
一人でも楽しめる趣味があれば別ですが、それもないとなると休日に一人でいるのが寂しく苦痛になります。
一人でいる寂しさから浮気に走ってしまうケースもあるのです。
単身赴任の問題点、妻の負担
単身赴任による問題点、妻の負担もそうです。
昔は近所に必ず「おせっかいおばさん」がいたり、あるいは三世代同居が当たり前だったため、子育てをする上で周囲と協力はできたのですが、今の時代はそうはいきません。核家族化も進み、近隣住民との交流も少なく、単身赴任によって残された家族はどんどん孤独になってしまうわけです。
怒りやストレスの矛先が単身赴任をしている夫や子供達に向かってしまうこともあります。どうして自分だけがこんな思いをしなくてはならないのかと貧乏くじを引かされた気持ちになってしまうのです。
精神的に大きな負担になるということを理解し、困った時はどこを頼るべきなのかを前もって準備しておくべきだと思います。
単身赴任は問題点の方が多いのか
単身赴任による問題点を考えると、どうしてもデメリットばかりが目についてしまいます。
金銭面の負担や夫の孤独、妻の負担など、住居を2つ構えることでデメリットが多いのは避けられない事実です。
単身赴任をする夫は自分で家事全てをこなさなくてはいけません
今まで家事を奥さん任せにしていた方は特に苦労するでしょう。
今までは栄養バランスの取れた奥さんの食事を取っていたのが一変、外食が増えたりコンビニで済ませることも多くなるため、健康面でも不安が残ります。
SNSなどでコミュニケーションが取れる時代とはいえ、毎日子供の顔を見れるわけでもないので、家族と離れて暮らす寂しさを味わうことにもなります。
ただ、単身赴任をするメリットはいくつかあります。
後ほど詳しくご説明しますが、会社や社員にとってメリットでもあるから転勤があるわけです。
金銭的負担や家族と離れ離れになってしまうといったデメリットの方が多いですが、しっかりと家族で話し合い、事前に情報収集をしながら上手く乗り越えるしか方法はありません。
それが出来ないようであれば、単身赴任の選択はしない方がいいでしょう。
単身赴任は会社と社員にどんなメリットをもたらすのか
デメリットばかりが取り上げられやすい単身赴任ですが、転勤は会社や社員双方にメリットはあります。
単身赴任による会社のメリット
まず1つは、転勤によって経験を積ませることで、将来的に会社を担う人材を育てることができるという点です。
長期間同じところで働いてしまうと、マンネリ化は避けられないですし、仕事の効率が落ちてしまうことに繋がってしまいます。
不正防止や横領防止にもなると言われています。
また、全国的な視野で社員を効率的に配置することで、人件費の節約にもなるというわけです。
単身赴任をする社員のメリット
一番のメリットは、転勤によって経験を積むことが出来ることではないでしょうか。
転勤先で業績をあげることができれば、出世の可能性も高まりますし、転勤によって新たな人脈もできることから、将来自分のプラスにも働くかもしれません。
また、今現在の職場で人間関係に悩んでいるようであれば、転勤によって人間関係をリセットすることもできます。
単身赴任になるのは転勤のせいだ!と悪く考えてしまいますが、このようにメリットもあるわけです。
夫にとってキャリアアップの可能性を秘めているのであれば、妻として背中を押してあげるのもいいのではないでしょうか。
単身赴任の問題点だけを見るのではなく、何が家族にとっていいのかを見極めることが大切
これまで単身赴任による問題点について述べてきました。
これを見る限り、「やっぱり単身赴任にするのは不安だ…」と感じる方が多いかもしれません。
当事者である私もそうでした。
単身赴任にするか家族で引越しをするかでずっと悩み、夫婦で話し合いを重ね、結局は単身赴任の選択をして今に至るわけです。
単身赴任の状況は、各家庭によってそれぞれ事情が違う
我が家のように近くに頼れる実家があり、夫も週に1度は帰れる距離であれば、金銭的不安はあれど家事育児をなんとか乗り越えることはできます。
一方で、私のお友達家族のように、飛行機でしか会いに行けない距離で夫が単身赴任をし、妻が家事育児を一人で背負っている家庭もあるわけです。
なので無責任かもしれませんが、「あなたの家庭は単身赴任がいい」「家族で一緒にいるべきだ」とは言い切れない部分があります。
どちらの選択にせよ家族が一丸となって乗り越えるべきだということ。そのためにも、どうすれば不安を解消できるのかをしっかり話し合うべきだと思います。単身赴任によって逆に夫婦仲、家族の絆が深まることだってあります。
あなたの家族にとってどちらの選択がいいのか。
それは実際生活してみないとわかりませんが、じっくり話し合って決めたのであれば、単身赴任という荒波も乗り越えることができるのではないでしょうか。
我が家もあとどのくらい単身赴任生活が続くのかわかりませんが、今まで同様、いや今まで以上に家族で協力しあい、周りの協力も得ながら頑張っていきたいと思っています。
一緒に頑張りましょう。