「二世帯住宅なんて絶対にうまくいかない、うまくいくはずない」という声が多いですが、確かに二世帯住宅がうまくいかず同居を解消し、再び別居生活になってしまうご家庭も少なくないようです。
とはいえ二世帯住宅はここ最近増えており、それは親世帯、子世帯共にメリットを感じているからでしょう。
二世帯住宅がうまくいかないのはなぜ?
うまくいかない可能性が高いのに二世帯住宅を選ぶ人が多い理由とは?
二世帯住宅がうまくいくためには?
以上について、これから二世帯住宅を検討している方に向けてご紹介したいと思います。
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二世帯住宅がトラブルのもと?二世帯住宅がうまくいかない原因
二世帯住宅が増えています。
それは、二世帯住宅によってお互い色々な面で協力できるという点から二世帯住宅を建てる方が増えているのですが、二世帯住宅にしなければよかった…と後悔してしまう方が多いのもまた事実。
うまくいかない主な原因は、親世帯と子世帯との価値観やライフスタイルの違い
二世帯住宅を建てる前は、期待や理想で胸が膨らんでいます。
二世帯住宅が完成すれば可愛い孫といつも一緒に過ごせる、共働きで帰りが遅くなっても子供の面倒を見てくれるから安心と思うはず。
睡眠時間も違いますし、週末の過ごし方、細かく言えば、食事の時間やお風呂の時間まで違うわけです。
子育てに対する価値観も違いますので、小さな疑問や不満が積もりに積もり、お互いストレスを感じてうまくいかなくなってしまうのです。
二世帯住宅は間取りをよく考えないとうまくいかない
二世帯住宅といっても色々なタイプがあります。
完全分離型
1階と2階や左右で分けて、通路や庭でゆるくつなぐタイプ。
共用型
玄関やキッチン、お風呂といった一部を共有するタイプ。
同居型
建築費を抑えられるのが最大のメリット。お互いに助け合いながら生活ができ、将来一世帯になった時に対応しやすい反面、全てを共有するためにプライバシーの確保が難しい。
以上のように大きく分けて3つのタイプがあります。
それぞれ特徴やメリット、デメリットがあるので建てる前に知ることは重要です。
特に共用型の二世帯住宅を建てた方で後悔するのが、間取りです。
リビングを共用にしたために友達を気軽に呼べずリビングで寛げない、お風呂を共有にしたので夜遅くに入りづらく自分の好きな時間に入浴できないなど、日々生活する上で支障が出てくるのです。
玄関だけ共用にすればいいというわけでもなく、玄関を共有したために、外出時や帰宅時間が遅くなった時に気を遣うといったストレスも生まれることもあります。
うまくいかない可能性が高いのに二世帯住宅を選ぶ人が多い理由
経済面のメリット
親世帯の住宅を二世帯住宅にリフォームした場合、子世帯は新たに土地を購入する必要もなく、リフォーム費用も親世帯と折半することで安価で家を手にすることができます。
時には夕食を共にしたり、子供を親に預けたりすることで、生活費の節約にも繋がります。
子育てのメリット
二世帯住宅で暮らす子世帯の最大のメリットとでも言っていいのが子育て面。
子世帯は共働きで子供だけで留守番が必要な時なども親世帯の協力を得ることができるため、余裕をもって子育てをすることができますし、親世帯は可愛い孫の顔をいつでも見ることができます。
生活面のメリット
食事の支度ができない時、急な雨で洗濯物を取り込まなくてはいけない時など、困った時にお互い助け合いができるのは二世帯住宅ならでは。
震災の時なども頼れる身内がそばにいるだけで安心感があります。
メリットも多い二世帯住宅ですが、どうすれば上手く快適に二世帯住宅で生活できるのでしょうか。
うまくいかない二世帯住宅を快適な生活にするために必要なこと
生活音に配慮した間取りにする
親世帯と子世帯とでは生活リズムが異なりますので、二世帯住宅を建てる前にお互いの生活スタイルを具体的に想像し、それに合った間取りにすることが大切です。
親世帯の寝室の上を水回りやリビングにしてしまうと、トイレや洗い物の音、テレビや椅子を引く音が気になってしまいますので、上下同じ用途の部屋を配置するなど、トラブルを未然に防ぐためにも生活音に配慮した間取りにすることが大切です。
不満やストレスは溜め込まずにその都度話し合いを
二世帯住宅で生活をすると、気を遣うことが色々出てきます。
「あえて言うほどでもないか」
「気になるけど言えない」
と我慢をしてしまうと、小さな不満が積もりに積もって、そのストレスが爆発してしまうこともあります。
不満や問題は小さなことでもその都度家族で話し合い、改善していくことが大切です。
家族だからと甘えることなく、思いやった行動が二世帯住宅がうまくいく秘訣ではないでしょうか。
意見を出し合いルールを決めておくことも二世帯住宅を成功させる秘訣
なんとなく二世帯住宅をスタートさせてしまうと、生活スタイルや価値観のズレから問題が生じトラブルを招いてしまいます。
家事分担ややり方、子育て方針やお風呂や部屋の使い方、お互いの連絡方法など、意見を出し合いながらある程度ルールを決めておきましょう。
- 家を行き来する時は予めラインやメールで連絡をしてから訪れる
- 子育ては子世帯が中心となり親世帯は干渉しすぎない
- 外出する時は必ず一声掛けてから出て行く
など、二世帯住宅のタイプによってルールは変わると思いますが、ある程度ルールを決めた上で生活することで、気を遣ったりイライラすることも少なくなります。
お金は身内といえどもトラブルになりやすいので、生活費の負担額から光熱費の支払い、家のローンや固定資産税に至るまで、しっかり話し合うことが大切でしょう。
完全分離型二世帯住宅でもうまくいかないことも。結局重要なのはコミュニケーション
二世帯住宅で一番うまくいくのは完全分離二世帯住宅だと言われています。
プライバシーが重視されお互い干渉しすぎないのがうまくいく理由かもしれませんが、プライバシーを重視するあまりコミュニケーションを怠ってしまうと、それはそれでトラブルの原因にもなりかねません。
親世帯は
と思うかもしれませんし、子世帯の方は
と思うかもしれません。
どんな二世帯住宅でも大切なのはコミュニケーション
せっかく二世帯住宅にしたのですから、できるだけプラスの面に目を向けて、コミュニケーションを取りながらルールに従って生活していく方がお互い気持ちよく暮らせるのではないでしょうか。