様々な事情で単身赴任を余儀なくされるご家庭が多いですが、赴任先が国内ではなく海外だった場合、単身赴任ではなく子供と一緒に帯同した方がいいのでは…と悩むのではないでしょうか。
子供にとってどちらがベストな選択なのかで悩むわけですが、単身赴任を選択するにせよ帯同するにせよ、どちらにもメリットやデメリットがあることを知っておくことが大切だと思います。
後で後悔しないよう、夫婦、家族間でよく話し合って決断しましょう。
スポンサーリンク
関連のおすすめ記事
-
-
転校はいつ言うべき?学校や子供、友達に転校を伝えるタイミング
夫の転勤で引っ越しが決定したら、次に学校や子供、友達に転校することをいつ言うべきかで悩みます。 ...
-
-
単身赴任か引越しか、子供が中学生に上がるタイミングが決断の時
転勤の辞令が出て悩むのが、単身赴任をするかどうかです。 特に子供が小学校高学年で、もうすぐ中学生と...
-
-
引っ越しでつい忘れがちな手続き。住所が分かり次第すぐに行おう
引っ越しでつい忘れがちな手続きがあります。 引っ越しの際は、ガスや電気、水道といった手続きが必須な...
スポンサーリンク
単身赴任か帯同か。海外赴任で悩む子供のこと
海外赴任があるということは、おそらくご主人と結婚した時点である程度覚悟はしていたとは思います。
ただ覚悟はしていたとしても、いざ海外赴任が決まった時に悩むのが、子供のことです。
赴任期間を○年と設定している企業が少ないため、会社の意向によっては何年も日本へ帰れない可能性も出てきます。期間の設定がない場合、10年以上海外赴任が続くこともあるわけです。
また、子供のことを考えた場合、赴任先がどこかによっても大きく影響するのではないでしょうか。
治安もそうですし、言葉が通じない中で子供が十分な教育を受けられるかどうかも不安になります。
子供が小さいうちは単身赴任をせずに家族で帯同するご家庭が多いですが、赴任期間が終わった時、子供の年齢が高校生にもなると、帰国後に受け入れてくる高校を見つけることも必要ですし、受験勉強についていけるかどうかの不安も残るわけです。
子供の事を考え帯同をせず、海外への単身赴任を選択した場合のメリット・デメリット
子供に日本の教育を受けさせてあげられるのが最大のメリット
もちろん海外にいることで子供に外国語を体感させることができますし、現地でも日本教育を受けられる日本人学校があるので、そこまで心配する必要はないのかもしれません。
ただ、日本人学校は小学校と中学校しかないため、高校生になる頃には進学先で悩むことになります。
また、子供自身の性格にもよりますよね。
学校や生活に慣れるという負担を子供に強いるくらいなら…と思うのも当然ではないでしょうか。
デメリットは家族間でコミュニケーションが上手く取れなくなってしまうこと
単身赴任でも、まだ国内であれば、多少遠くても月に1~2回位は自宅には帰れると思いますが、海外となるとそう簡単に帰ることができません。
今は様々なSNSを使ってコミュニケーションを取ることができますが、海外赴任で長期間、それもコンスタントに連絡をマメに取り合うのは難しいのではないでしょうか
それに子供が小さいうちは喜んで父親と連絡を取り合うでしょうが、思春期頃の多感な時期に、そこまで父親と密にコミュニケーションを取るとは思えません。
海外単身赴任による離婚率も高いと聞きます。
夫婦間のコミュニケーションも薄れ、お互いの存在価値がなくなってしまうのです。
海外へ単身赴任した時の子供とのコミュニケーションの取り方
離れて暮らす家族同士、疎遠になってしまわないよう努力することが大切なのです。
今はLINEやskype、テレビ電話など、様々なコミュニケーションの取り方がありますので、それらを上手く利用しながらコミュニケーションを取ることが必要になるわけですが、注意したい点が1つあります。
義務感を感じないゆるい繋がりが大切
これはどの単身赴任世帯にも言えることかもしれませんが、「お互いに負担のならない程度の距離感を保つこと」です。
特に海外だと赴任先によっては時差もありますし、夫婦それぞれの生活リズムがあります。ルールを決めて連絡し合う時間を決めていても、それが出来ないこともあるわけです。
妻としては子供と一緒にコミュニケーションをしっかり取りたいと願うかもしれませんが、あまり要望を押し付けてしまうと、離れているご主人が「電話をしなくてはいけない」「skypeで顔を見せて話さなくては」という義務感によってストレスを与えてしまうのです。
お互い無理のない範囲内でゆるく繋がる。これが一番必要なのかもしれません。
単身赴任をせずに海外へ子供と一緒に帯同するのもあり
冒頭でも説明しましたが、単身赴任期間の目安はありますが、長い場合10年以上になることもあります。
そのため、子供が小さいうちは家族一緒にいたほうが良いという考えの方が多く、家族全員で帯同する家庭の方が多いのです。
外国人の友達もできると思いますし、日本では経験できないことを体験できるのは、子供の視野を広げる絶好のチャンスでもあるのです。
異国の地で家族で過ごすわけですから、日本で生活しているよりも家族の絆が深まるともいいます。
一緒に住めば、海外でもご主人の食事管理ができますよね。
そして、何より海外赴任で不安なご主人の気持ちに寄り添い、サポートすることができるのです。
ご主人も1人異国の地で単身赴任生活を送るより、奥さんや子供と一緒に生活する方が安心できるのではないでしょうか。
海外で住む不安はあると思いますが、日本でいるよりもお給料が良いですし、異文化に触れて意外と楽しめるかもしれません。
単身赴任をせずに海外へ子供と一緒に帯同した場合の注意点
子供と海外へ一緒に帯同する場合、気になるのが「教育」と「医療」面
【教育面】
- 赴任先で通う学校に馴染めるのか
- 人間関係を上手く築けるのか
- 日本語を忘れてしまうのではないか
- 帰国後進学で困ることはないのか
【医療面】
- 衛生面で問題ないのか
- 医療設備は整っているのか
と不安になるわけです。
この不安を解消するには、勤務先で同じように海外赴任を経験している方に意見を聞き、情報を仕入れることが一番でしょう。
今はインターネットでも様々な情報を得ることもできますし、それらの情報を得られれば、ある程度の不安は解消できるのではないでしょうか。
日本にいた以上に親子で会話するように心がけ、何か問題が合った時にはすぐに対処するよう十分なケアも必要になると思います。
あるお子さんは、言葉が全くわからないことで、半年間全く学校で口をきかなかったといいます。
生活に慣れるまでは、注意深く見てあげることが必要です。
単身赴任か帯同するか、家族で十分な話し合いを
海外赴任が決まり、短い期間の中で単身赴任か子供と一緒に帯同するかで悩みますが、いずれにしても大切なのは家族の気持ち
それは、夫婦だけでなく子供の気持ちもです。
その上で何が最善なのか、ベストな答えを導くべきではないでしょうか。
海外赴任の場合、半年から1年ほどご主人が先に出向き、生活が安定してから家族を呼び寄せるという場合が多いので、その期間を猶予とし、まずは単身赴任先へ遊びに行って現地を視察したり、あるいは一度帯同して合わなかったら帰国するなど、臨機応変に対応してもいいのではないでしょうか。
いずれにしても、家族で十分に話し合った結果なら、それがきっとベストな選択だと思います。