親から「二世帯住宅にリフォームするから一緒に住まないか?」と提案されると、二世帯住宅にしてうまくいくだろうか…と不安になるのではないでしょうか。
特に夫の両親からの提案だと不安が強いですし、夫の単身赴任の可能性があればなおさらです。
そこで今回はこれから二世帯住宅を検討している方に向けて、二世帯住宅がうまくいくためにはどうすればいいのか、失敗してしまう原因から成功の秘訣まで詳しくご紹介したいと思います。
実際に二世帯住宅に住んでいる私のお友達から聞いたリアルな話もあります。
二世帯住宅にしてから後悔しないためにも、ぜひ最後までご覧ください。
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二世帯住宅でうまくいくのは稀?二世帯住宅で失敗してしまう原因
間取りで失敗
二世帯住宅といってもタイプは色々。
住まいをどうするか、住空間をどう分けるかがポイントになるのですが、その間取りで失敗してしまう方が多いようです。
玄関だけ共有にすれば安心?とは限らない
玄関だけ一緒にして、後は1階と2階でリビングからお風呂まで全て別にすれば問題ないのでは?と考えますが、そうとは限りません。
玄関を共有にするデメリット
何時に出て何時に帰るかもすぐにわかるため、外出時や帰宅時間をお姑さんにチェックされやすくなります。
「昨日帰り遅かったわね」などと小言を言われてしまうと、帰宅時間に気を遣うようになり、それが積み重なるとストレスに感じることも多いのです。
靴の収納スペースも、ある程度確保しなくてはなりません。
共有スペースが多ければ多いほど、二世帯住宅がうまくいかない場合が多いように感じます。それは、親世代とは生活スタイルも違いますし、それぞれ独自のルールもあるからです。
夫親ではなく妻親との二世帯住宅ならうまくいくのか
二世帯住宅のカタチもそれぞれ。
夫の両親と住む二世帯住宅もあれば、妻の両親と住む二世帯住宅もあります。
二世帯住宅のトラブル
夫親との二世帯住宅のほうが圧倒的に多いですが、妻親との二世帯住宅ならうまくいくのか、といえばそうとも限りません。
妻は自分の親との同居で色々助けられ、夫親と住むよりも気を遣わずに済みますが、妻が楽をする一方で、夫は妻親との二世帯住宅によって肩身が狭く感じることがあります。
妻親からの資金援助が多い場合はなおさらでしょう。
資金援助してもらう手前、話し合いの段階でうまく主張できないこともありますし、結果的に妻側だけで話が進んでしまい、不満を溜め込んでしまうかもしれません。
せっかくの二世帯住宅も、夫が安らげない、帰りたくない家になってしまう可能性も出てくるのです。
夫にも1人になれる時間や場所が必要でしょう。
ローンを組む場合でも、どちらがどの程度費用を支払うのか、親の援助はなど、親子だからと曖昧にしないことがトラブルを未然に防ぐことにも繋がります。
二世帯住宅がうまくいく家庭の共通点
打ち合わせの段階から十分な話し合いを行っている
費用を多く出す方が色々意見を言いがちですが、二世帯住宅がうまくいっている家庭は、打ち合わせの段階からお互い意見を出し合い、それぞれ納得した上で決めています。
ポイントになるのが業者の担当者
担当者を間に挟み、プロの意見も聞いて予算と照らし合わせて決定することが大切です。打ち合わせの段階から担当者を挟んで十分な話し合いを行っている、これも成功の秘訣です。二世帯住宅に詳しい担当者を選ぶようにしましょう。
二世帯住宅が完全分離型
特に夫の親との二世帯住宅の場合は、共有スペースが多いタイプよりも完全分離型にしている家庭の方がうまくいっています。完全分離型にすることでお互い干渉することなく、自由に暮らせるからでしょう。
生活音に配慮した間取りになっている
親世帯が1階、子世帯が2階など上下で生活スペースを分ける場合、水回りや寝室の間取りが重要になります。
親世帯と子育て中心の子世帯とでは、寝る時間やお風呂に入る時間も違います。
家族でルールを決める、これも二世帯住宅がうまくいくコツ
どんなタイプの二世帯住宅にするにせよ、入居前に家族で話し合い、ある程度ルールを決めておくことがうまくいくコツでもあります。
これだけはやめてほしい、などお互いの要望を事前に伝え合おう
入居してから「〇〇をやめてほしい」「〇〇はしてほしくない」と思っても、お互い波風立てたくないという思いから不満を溜め込んでしまうことがあります。
生活ルールは必須
生活している中で細かいことが気になり始めます。
お風呂に入る時間や掃除方法、洗濯時間や料理の分担など、生活してみなければわからないこともあるでしょう。
住む前にある程度ルールを決めることが必要ですが、生活の変化に応じて柔軟に変えていくこともうまくいく秘訣です。
お金に関してはシビアに
二世帯住宅で実は揉めることが多いのがお金です。
光熱費の支払いが一緒の場合、親が節約して光熱費を抑えようとしているのに、子世帯が湯水のように使っていたらどう思うでしょうか。
二世帯住宅は一般住宅よりも維持費や光熱費は大きくなるため、支払いプランもよく話し合うべきでしょう。
二世帯住宅は大きく分けて3タイプ。それぞれの特徴とは
二世帯住宅の種類
- 完全分離型
- 部分共有型
- 完全共有型
どんな同居スタイルにするか、費用も考慮した上でどのタイプにするかを決めますが、それぞれの特徴やメリット、デメリットについて詳しく知っておくことも大切です。
完全分離型
玄関も別、共有スペースも全くないタイプ
賃貸物件のような感覚で住むことができるので、お互いプライバシーが保たれるのが大きなメリットです。上下で分ける、お隣さん同士のように家を2つに並べるといった2つの方法があります。
デメリット
水廻りも全て分けることで生活音が響きやすいことや、コミュニケーションが希薄になりやすいことです。防音対策や間取り、お互い出入り自由な空間を一部屋設けるといった対策が必要です。
部分共有型
玄関やリビング、お風呂など一部分だけを共有したタイプ
完全分離型よりも費用を抑えられ、プライベート空間もある程度確保できるのがメリット。コミュニケーションもとりやすく、ほどよい距離感で同居することができますが、共有スペースが多ければ多いほどトラブルになりやすいので注意が必要です。
完全共有型
個室以外全て共有するのがこのタイプ。
リフォームも少なく済むため、完全分離型や部分共有型に比べて費用を大きく抑えられるのが一番のメリットでしょう。将来子世帯だけになっても、空き部屋に困ることがありません。ただし共有部分が多いことからプライバシーの確保も難しく、家事分担でトラブルにもなりやすいので注意が必要です。
完全二世帯住宅ならうまくいく、とは限らない
これまでの二世帯住宅のタイプを色々みてみると、資金面に不安はあっても、完全分離型の二世帯住宅ならうまくいくのでは?と思ってしまいます。
しかし、完全分離型にしてもうまくいくとは限らず、揉めに揉めてせっかく建てた二世帯住宅を手放してしまう家庭も少なくありません。
完全二世帯住宅の不安
中から自由に移動できるため大変便利ですが、便利な反面ルールをしっかり決めておかないと、勝手に入ってきた、鍵をしっかり締めないといったトラブルが発生します。
困った時にフォローしあえるのが二世帯住宅の一番のメリットなので、うまくいくためにはルールを徹底する必要があるわけです。
ただそのルールを徹底しすぎてしまうと、コミュニケーションが取りにくくなり、自由に孫の顔を見れない、まるで赤の他人のようだという不満が親から言われてしまうこともあります。
二世帯住宅に住んでいる友人たちのリアルな声と生活の工夫
料理は嫁が作るものだと考える人が多いのか、嫁である友人が食事を作ることがいつのまにかルールになっていたようです。
年齢が違えば食の好みも違いますし、食事の時間帯も違います。味付けやメニューにも気を遣うことになり、それが毎日のことなのでご飯支度が一番苦痛になるのです。
たまにはコンビニや惣菜で夕飯を済ませたいこともありますが、それも同居となるとそうはいかなくなるのです。
義両親との関係性や性格にもよりますので一概には言えませんが、食事面で大変な思いをしている方は多いように感じます。
ただ私の友人たちは上手く接しているようで、不満はあってもなんとか今現在も同居しています。
ミニキッチンはおすすめ
自分たちのリビングに冷蔵庫やコンロを置いて、ミニキッチンを設置している友人もいます。
ちょっとしたスペースでもミニキッチンを設置することで、友人を招いてもすぐにお茶を入れることができますし、義両親に気を遣うことなく軽食を作ることもできます。
完全共有型にするなら、ミニキッチンの設置も検討するといいかもしれません。
二世帯住宅は建てる前の話し合いが一番重要
二世帯住宅で失敗してしまう理由からうまくいく方法まで色々述べてきましたが、いずれにしても、二世帯住宅を建てる前にどれだけしっかり話し合いができるかがポイントになるのではないでしょうか。
嫁であるあなたが上手く伝えられないのなら、息子である旦那さんを上手く利用すべきです。
そしてもう一つ忘れてはいけないのが、親の介護が必要になった時や、親世帯が亡くなった時に二世帯住宅をどうするかです。
完全分離型にすれば他人に貸し出すこともできます。