定年退職後、暇を持て余した夫にストレスを感じている妻が増えています。
「まだまだ先のこと」と、定年退職後のことを考えずにのんびり構えていると、
「暇な夫が家にいるのがストレス」
「どこへ行くにもついてきてウザい」
「毎日ご飯の催促ばかりで疲れる」
といったストレスを抱えてしまう可能性も。
定年退職が見えてくる50代~60代のうちに、定年退職後の夫の生活環境を整える準備をしておきましょう。
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定年退職後、夫にはできるだけ暇を与えないよう意識する
男性の多くは「退職後は自由にのんびり過ごそう」と考えますが、実際は一日中やることがなく、暇を持て余してしまいます。
これまで現役バリバリで朝から晩まで仕事をしてきた人が、急に明日から自由時間を与えられたところで、その有り余る時間をどうにかすることは難しいのです。
それに、女性のように日頃からプライベートで気楽に会って遊べる友達も少なくはずです。
一方の妻はというと、長年培ってきた生活リズムがあります。
食事もこれまで1人でパパッと済ませ、好きな時間に買い物へ出かけていたのが、定年退職を迎えた夫が家にいることで生活リズムが崩れ、1日ソファで寝そべっている夫を目にしイライラするようになります。
また、定年退職を終えた夫の厄介なところが、これまで部下を動かしてきたように、妻もコントロールしようと無意識に行ってしまうことです。
暇を持て余すあまり家事に色々ケチをつけたがり、挙句の果てに「こっちのやり方の方が理にかなっている」とまで言い出す始末。
この先ずっとこうした生活が続くと思うと、それこそ心身共に疲れてしまいます。
男性は支配欲求を満たしたいがためにこうした行動をしますので、定年退職後はできるだけ暇を与えないよう、妻であるあなたが調教していくことが大切です。
では、定年退職後の夫とどう向き合えばいいのでしょうか。
定年退職後で暇を持て余している夫には、具体的な指示を出して家事スキルを徐々にアップさせる
妻の頭を悩ませる問題のひとつに「家事分担」があります。
定年退職後の夫婦間トラブルで最も多い原因であり、「家にいるのに家事をしない」夫への不満が募り、最悪の場合熟年離婚へと発展してしまうのです。
「暇なら家事くらいしてよ」と言いたくなりますが、これまで何もしてこなかった夫に対して、すぐに家事を覚えてほしいという気持ちは捨てたほうがいいでしょう。
最初から多くを望んでしまうと、あなたがストレスを溜めてしまうだけです。
家事にも、洗濯、掃除、料理、買い物、ゴミ出し…といろいろありますので、まずは夫の得意分野を見極めて、具体的な指示を出しましょう。その際は、「〇〇しといて」と命令するのではなく、「〇〇してもらえる?(助かるわ)」とお願いすることがポイントです。
やり方がわからない時は、手順や方法についてあなたが”さりげなく”お手本となって見せることも必要でしょう。
家事分担といっても、夫は妻のお手伝い感覚で家事を行うことが多く、”してあげた感”を匂わせることも多いです。
妻の立場からすれば、退職して家にただいるだけなんだから手伝って当たり前でしょ?という気持ちになりますが、やってくれたことに対してリアクションをすることも大切です。「助かるわ」の言葉だけで夫はやる気になりますし、妻から褒められることでモチベーションが上がり、家事スキルも徐々にアップするはずです。
最初が肝心です。
ハードルを下げて、多くを望まずに夫を褒めて伸ばすこと。長い目で見てあげてください。
暇な夫がどこへ行くにもつきまとってくる場合の対処法
仕事を辞めて暇になった夫は、妻が出掛けそうな雰囲気を即座にキャッチし、「どこ行くの?」「買い物なら俺も行こうかな」とついて回るようになります。
普段出歩くことがない夫は、唯一の話し相手である妻につきまとうのです。
調べてみると「ワシも族」という言葉があり、妻がスーパーへ行くと伝えると、テレビを見てゴロゴロしていた夫が急に立ち上がり、「ワシも行く」と後をついて回る夫を指す言葉だそうです。
四六時中夫と一緒にいる生活の中で、唯一1人の時間を満喫できる、息抜きの場でもある買い物のはずが、夫からの「俺も(ワシも)」という一言で一緒に出かけようとするため、妻はストレスが溜まり爆発しそうになるのです。
では、もし夫がついて回る時はどうすればいいのでしょうか。
一番簡単で効果的なのは、我慢せずに思っていることを素直に伝えることです。
「察してほしい」は夫には通じませんので、はっきりと言葉で伝えることが大切なのです。
夫は、ストレスの原因が自分だとは思っていませんし、買い物へ一緒に行くことを妻が望んでいるとさえ思っているかもしれません。
「買い物は1人の方がいい」と言葉で伝え、理解を求めることも必要です。
もしくは2回に1回は断る、一緒に買物へ行くときは夫へ「〇〇探してきてくれる?」とお願いし、できるだけ別行動をとるなど、ストレスをなくす方法を考えていきましょう。
定年退職後ストレスになる夫の昼食問題、問題解決へのヒント
夫の定年後、妻を悩ませるのが昼食です。
朝食と夕食準備はこれまでと変わりありませんが、夫のお昼ごはんを用意するのが面倒になるのです。
お昼が近づいてきた頃、夫から当然のように「今日のお昼は?」と言われ、1日3食出てくるのが当然かのように振る舞い、作ったことへの感謝の気持ちもない。
考えただけでもイライラしませんか?
こちらから「お昼何にする?」と聞いても「簡単でいいよ」と返事されることもありますが、夫は気遣っているつもりでも、簡単な昼食って?と思いますし、毎日お昼は何をしようかと献立を考えるのは大変なものです。それに夫はそれを理解できていないから、無責任な発言しかしないのです。
そこで問題解決に向けて提案したいのが、「お昼を別々にする」ことを夫に宣言することです。朝食と夕食はこれまで通り妻であるあなたが作り、お昼だけお互い自由にしようと提案するのです。
基本的にお昼は別々にとることをルールにし、後はたまに2人でランチへ出掛ける、冷蔵庫の余り物でパッパと済ませるようにしてはいかがでしょうか。
台所にカップ麺を常備しておけば、お腹が空いた時に自分でお湯を沸かし、勝手にお昼を済ませるはずです。
基本的にお昼を別々にすることをルールにすれば、あなたが友達とランチへ出掛ける時にいちいち夫の許可をとったり昼食を準備する必要もなく、お昼の準備にストレスを感じることもなくなります。
定年退職後の暇な時間をどう過ごすかが重要、夫へもさりげなくアドバイスを
定年退職後は夫婦関係が一変します。
これまで通りとはいかなくなるので、新たに夫婦関係を一から築くくらいの覚悟が必要でです。なるべく一緒に過ごす時間を減らすよう夫婦で話し合い、折り合いを見つけていくことが定年退職後も夫婦円満でいられる秘訣です。
これまで夫婦円満で過ごしてきた夫婦でも、仕事を辞めた夫と四六時中一緒に過ごすことで生活リズムが崩れストレスを感じてしまいます。
夫婦円満で過ごせたのは、夫が仕事で日中不在で自然と息抜きができていたからです。
趣味を極めたり、ボランティア活動やジム、散歩へ行くなど活動的な夫ならまだストレスも少ないですが、朝から晩までテレビの前に陣取ってダラダラ過ごす人の方が多いはず。
自分のペースを崩さずに、夫を上手く操縦していくためにも、定年退職を迎える前から準備をしておきましょう。